エクスプレッション 〜キーフレームを使わず、2点間で素材を動かす〜

日本語おかしいかな?
A地点とB地点があって、AからBにオブジェクトを移動させるということが言いたいのです。
正確には「移動」ではなく「補間」なので、2地点限定です。


以下の設定でコンポジションを準備します:
・1280×720ピクセル
・時間=6秒

動かしたい素材はなんでも。
ここではいつも通り「ゆっくり」を使います。
コンポの設定が終わったら、ゆっくりレイヤーの位置コンポジションを開いて、Alt+クリック。
以下のエクスプレッションを書きます。
linear(time,1,5,[200,200],[1100,600])
20120712

これで、おしまい。
ゆっくりが、1;00〜5;00の時間に、(X:200, Y:200)から(X:1100, Y:600)に移動しています。

ここで、
linear(time,1,5,[200,200],[1100,600])
の意味は、自分でも分かるように平たく言うと、

linear:普通の移動
time,1,5:1秒から5秒
[200,200]:1秒の時の位置(X,Y)
[1100,600]:5秒の時の位置(X,Y)
ということ。

ちなみに、エクスプレッション言語メニューから、テンプレートが選べます。
テンプレートはこんなの:
linear(t, tMin, tMax, value1, value2)

このテンプレートはエクスプレッション言語メニューの小項目「Interporation」から選ぶのですが、linearの他に、ease、easeIn、easeOutが選べます。
動きを滑らかにする「イージーイーズ」とかと同じ考え方ですね。

「Interporation」とは「補間」という意味です。
「補間」とは、既知のデータに基づいてそのデータの範囲の内側の数値を予測すること(wiki参照)

なので、
そう考えると、今回の例では、1秒時の位置[200,200]と、5秒時の位置[1100,600]を基にして、その間でゆっくりがどのように移動するのか、AEがはじき出したということですか、な?

エクスプレッションでいつもお世話になってるdA-tools.comに「補間」の項目があって、「日本語でお(ry」状態だったのだけど、ようやく意味が分かりました〜

以下まったく自分のためだけのメモ。
linear(time,1,5,[200,200],[1100,600])
を細かい要素に分けると、こうなります。

A. linear:コントロールされるプロパティ=位置
B. time:コントローラーの要素=時間
C. 1:コントローラーの要素=時間の最小値
D. 5:コントローラーの要素=時間の最大値

E. [200,200]:コントロールされ始める時の値=場所
F. [1100,600]:コントロールされるのが終わる時の値=場所

*オレンジは何次元でもOK(1D-4D)
*緑は1次元のみ(1D)
*CとD、数値は必ずCがDより小さい値。つまり、time,1,5はOKだけど、time,5,1はNG。


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