宮城県栗原市の花山ダムでダム穴眺めてきたよ から続いています。
ダム穴を堪能しまして、そのまま引き返さずに、R398を秋田県へと進みます。
まだお昼だしね。それにこの国道、小安温泉よりこっち側は初見だし。
初めての道ではいつも「どんな道なんだろう…wktk」って感じたいので、だいたい下調べはせず走ります。
それにしても割と狭いなあ。ダム湖の脇をうねうね走っていく2車線は、大型トラックがセンター割ってきます。ひいぃ!(ノ><)ゝ…
でも割らざるを得ない狭さだからしょうがない。
道の駅路田里はなやまは横目に見て通過。
頼りない国道は時々センターラインが消えて、対向車に道を譲ってもらったり。
峠越えの九十九折はなんちゃって2車線だ…
でも景色は素晴らしいです。
頭上を樹々の葉が覆って、緑色のトンネルなのだ。緑の匂いが心地いいね。
これは、紅葉の時に来るのは良さそう。
峠を2つ越えて、ぐんぐん下ってると、「皆瀬ダム→」の看板があったのでなんとなく立ち寄ってみるです。
分岐から10秒で駐車場?というか広々とした広場に到着☆
ぐにゃりと曲がった柵が豪雪地帯であることを物語ってますね。
でも、今は7月。絵に描いたような夏空が気持ちいい!
それにしても、誰もいません…
まあ、よほど興味がなければ、ダムをわざわざ見に来る人なんてそうそういないだろうしなぁ。
それはそうとして、こんな人っ子一人いない広場の反対側に、茶店らしき店があるのだが。
営業してるのか?? そもそも商売になるのだろうか?
ダムを見終わったら覗いてみよう。
さて、いちおう提体を渡ってみるよ〜
渇水なのか、ブイがデローンと陸上に転がってます。
真ん中に浮かんでる島とか、上陸してみたい…(;・`д・́)…
日差しも強くて、暑いっちゃ暑いけど、心地よい暑さだね。
なんか、北東北って、空のスケールというか、爽快感がより深いように感じるな。
いいダムでした…
とはいえ、暑いことは暑い…
茶店に入ってみます。時刻は1500。最も暑い時間です。
ダムの茶屋、か。
1000〜1600開店で、火曜日お休みとのこと。
なにか冷たいものでも飲もう…
引き戸をゴロゴロ開けると、、、誰もいないよ?!
でもピンポン音が鳴って、お父さんとお母さん出てきました。
電気をつけて、扇風機をつけて、テレビもつけてくれました。
なんか田舎の親戚の家みたいだよ。
私:アイスコーヒーありますか?
父:うーん、ないんだわ
私:(うーん、冷たいもの… あ、うどんがある!)稲庭うどんください!
父:はいよ〜
こんな感じで注文して一息。麦茶が美味しいな♪
そういえば入口脇に、他では決して味わえない稲庭吉左衛門の稲庭うどんって、書いてたよな。
それでもなお、アイスコーヒーを頼もうとする私って… つうか、メニュー見てなかったわ。
改めて店内を見ると、壁にメニューが貼ってありました。
コーヒーはホットのみみたいです。
私の頼んだ冷たいうどんは¥800。
テレビをぼーっと見てると、漬け物と佃煮が出てきました。
これもセットなのかな? それともサービス?
佃煮はふきのとうと、あとなんだっけ? 訊いたのに忘れてしまった…
稲庭うどんは乾麺なので、少し時間がかかるから、漬け物食べながら待っててね、ということかな。
テーブルにはメニューのようなものがいくつかあって、手に取って見てみると、漢字テスト…
数字を入れて四字熟語にするのとか、魚ヘンの漢字集とか。
なんぞこれは?
そんな漢字テストをしていると、お母さんがワラビを持ってきてくれます。
これはサービス品。ありがたや〜
美味しそうなので、写真とっていいですか? と訊いたら、たいした盛りつけでもないのに恥ずかしいさー、って。
でも、しゃくしゃくしていいワラビです。
シーズンは終わりだけど、ゆで方が大事なんだそうです。
このうどん、長いのじゃなくて、「切れ」といわれる短いもの。
ふつうに食べると食べにくいので、取り皿を用意してくれました。
あと、ツユも余分に用意してくれました。
山菜は、ミズとコゴミと蕗とワラビ、多分。
「多かったら遠慮せず残していいよ〜」っていわれたけど、これ大盛りか?!
わたし少食だけど、お残しは嫌いなので全部食べますが。
このうどん、スルスルのどを入っていきますね。
江戸前の蕎麦とは違うけど、喉で味わうって感じだなあ。
もちもち感が全然ないのな。これは食べやすいというか、飽きない味だね。
でも、やっぱりちょっと多かったかも。
ツユがあっさりだったので、なんとか完食できました♪
ふと、見ると、シュレッダーの袋が10個ほど積んであって、¥1600で売っている…
あ、この切れ端うどんかい!
おうち用に一つ買いましょう。
なぜか¥1500になったけど。
別の棚には切れてない長いうどんも置いてました。
久しぶりに10セット入荷して、すでに一つ売れたとか。
これは8束入が¥3800。木の箱に入ってないのでちょっと安いそうな。
でも、長さが異様に長いので、家の鍋で調理できるのやら…
あとで調べると、この切れてないほうのうどんは貴重な品だったようです。
なかなか手に入らないんだって。
まあ、こういうものは本当に欲しい人が買うほうがいいので、私が買わなくてよかったと思うけど。
さらに調べると、この茶店の売りである稲庭(佐藤)吉左衛門とは、稲庭うどんの元祖な人なんですね。十六代稲庭吉左衛門でぐぐればだいたい分かる。
佐藤養助商店が有名だけど、そことの関係も興味深いです。
うどんも良かったけど、稲庭うどんのことをなにも知らなかった私が、ひとつ賢くなれたので、皆瀬ダムに立ち寄って、すごく得した気分☆
とりあえず高崎名物だるま弁当と並べてみた。
どうみてもシュレッダーだわさ、これは。
今年の夏はそうめんの代わりにうどんにしよう〜