ダム穴って知ってますか?
一昔前にちょっとブームだったそうで、私も見に行きたいなって思いつつも、山奥とか不便な場所にあることが多くて、ついつい行きそびれちゃって…
先日ふと思い出して、街から比較的アクセスしやすい花山ダムに見に行ってきました♪
まず、ダム穴とは正式名称を朝顔型余水吐き(あさがおがたよすいはき)といって、ダムにたまった余分な水を流す設備のこと。
家の洗面台についてる穴と同じですね。栓をしても水が溢れないようにするあれ。
日本では、ダムの堤体の横に滑り台式の水路があって、それが余水吐きの役割をすることが多くて、あまりメジャーじゃないようです。
ともあれ、2525からだけど、ダム穴とはこういうの↓
◆東方苦手な人はミュートでね♪
男なら分かるよね?
たまひゅんだわ。こういうの。
さて、花山ダム最寄りのICは東北道の長者原スマートICまたは築館IC。
そこから30分ぐらいかな。稲庭饂飩で有名な秋田県湯沢市へと続くR398を走ってると、ダムへの入口の縦長の看板があり、そこからは5分ぐらいです。
関係ないけど、iOSの地図だと、白黒です。そしてすごく粗い。
どこから拾った航空写真だw ってレベルです。
というより、ソフバンの電波届いたこともさらに驚きだが。
さて、管理事務所にも駐車スペースはあるけど、一般人は入っていいのか分からないです。
まあ、決められた駐車場に車を止めて、まずは展望台からダムの提体を見てみましょう。
あっさりと展望台に到着。
おおー! 大雨の後だけに、勢い良く放流中だね。
ただ、あまりに大雨すぎて、隣の山形県では大変なことになっているのですが。
このダム、面白いことに、提体の遥か上に通路が突き出ています。
その通路から、ダム湖もダム穴も見れます。
写真中央の左下、樹木に隠れてるのですが、ここにダム穴があるので、あの通路に向かってみます。
そのまえに、駐車場にすぐそばに資料館があるので、ちょっと覗いてみたけど、土曜日なのでお休みみたい。
で、通路のある管理事務所までやってきました。
家族連れの方が一組だけいました。ダム穴見にきたのかな??
管理事務所も無人です。
平日なら誰かいるのかな?
誰もいないのはいいけど、トイレがないのはなあ。最寄りのトイレはここから4km、道の駅「路田里はなやま」です。
この設備は水力発電所(川口第2発電所)で、下流にある別の発電所(川口第1発電所)に続く水路にダム穴が設けられてるのです。
水路にいくらでも水を送っていいってものでもないようで、余分な水は川に吐き出すってことかな。
ちなみに、ダム穴に溢れてなくても。川に吐き出す水はあるようなので、あの吐き出されている水は、ダム穴だけじゃなくて、第2発電所で使用された水も含まれているのでしょうか?
仕組みを知らないので分からないのだけど。
ところで、下流にある川口第1発電所はかなり遠くにあって、google mapで見ると、こんな位置関係になります。
いい感じにごーごー流れておりますな〜
ずーーっと眺めてても飽きないです(^^…
動画も撮ってみた↓ てぶれサーセン
一通り見て満足したので、家族連れの方に挨拶して、お父さんとちょっとお話。と、なんとこの方が県の土木部OBで、以前この花山ダムにもお勤めされてたとのこと!
こんな偶然もあるんだなあ。
大雨のときに管理事務所に泊まり込みで警戒に当たった話や、細倉鉱山のこととか、いろいろお話聴かせてもらいました。
この辺りの地形は猿跳(さるっぱね:たぶん、猿が飛び移れるくらい谷が狭いという意味)と呼ばれていて、川の両側に崖が迫っていて、そのおかげて提体の体積が小さい割に貯水効率に優れたダムになったとか。
ちなみに、私が「グローリーホール(ダム穴の英語名)見に来ました」というと、「ああ、あれは朝顔型余水吐きといって…」と、正式名称がすっと出てくるのは、さすが本業だなあ… と感心してしまいました。
こうやって、地元の方の生のお話を聴けると、同じダムでも印象がもっと身近になりますね。
無骨だけど、優秀なダムなんだとか、管理に係る人のこととか考えちゃいます。
先に帰る家族連れの方を見送った後に、また通路に戻ってダム穴に水がごぅごぅ吸い込まれる様子を、興奮しつつたまひゅんという不思議現象を呈しつつ眺め続けてました〜
もうお腹いっぱい☆
以上、花山ダムのダム穴でした
このあと、もうちょっとウロウロ→秋田県湯沢市の皆瀬ダムで稲庭うどん食べてきた