iPadのお絵かきアプリで今のところ最強と評判のprocreateで買ってみました。2013年4月18日では¥450。2014年7月29日では¥600。
あと、アドオンが12種類あって、それぞれ¥85。だから、フルセットだと¥1470。CLIP STUDIO PAINTを私は¥5000で買ったことを考えると、妥当な値段かな。
そのほか記事いろいろ
2013/06/01:procreateお絵かきメイキング by 超絶初心者
2013/09/26:procreate 1.9では、すべてのブラシが無料ですって
2014/03/02:おひさしぶりに、procreateお絵かきメイキング
2014/04/21:procreateならiPadでもすごいイラストが描けるんだって
2014/07/29:procreate2.1にバケツツールが来てるよ
お絵かきソフトとしては、もちろんPC用のに比べれば機能は制限されるけど、一般的なお絵かきの手順に含まれることは全部できるみたい。
ブラシは基本セットでは以下の6カテゴリーが提供されていて、それぞれに8種類のブラシがぶら下がります。つまり合計48本のブラシが使用可能。
A. Sketching(鉛筆/クレヨン/チョーク)
B. Inking(インク)
C. Painting(ペイント)
D. Airbrushing(エアブラシ)
E. Textures(パターン)
F. Abstract(模様)
描いたり塗ったりするのに使うのはA,B,C,Dかな。
E,Fは背景とかアクセントに使うと思う。
地味にいい!と思ったのが、消しゴムとぼかしツールも、この48本のブラシ形状で使えること。例えば、輪郭をぼんやりとさせたいときは、消しゴムの形状をエアブラシにして、透明度を下げるといい感じに仕上がります。
キャンバスサイズは最大4096×4096pxまで使用可能。
これはかなり大きいし、PCでも使わないサイズだと思うけど、そこまでできるとは頼もしいよ。
レイヤーは最大128枚。これも多いと思う。
ただし、使用可能レイヤー数はキャンバスサイズに連動していて、キャンバスサイズが大きければ大きいほど、レイヤー数は減ります。
たとえば、4096×4096pxだと、レイヤーは2枚使用可能です。
ちなみに新規でキャンバスサイズを入力すると、自動的に枚数が出てきます。
前々記事線画がきれいに見えるというコツをやってみるで描いたイラストだと、1400×1400pxで47レイヤー使えました。
そういうことで、この前のミクさんに色を塗りつつ、遊んでみた。
それで、これいいなって思ったことを3つメモなのです。
ひとつめは、上下レイヤーで描画モードを使えること。
これは、影をつけたり、ハイライトを加えるのに、とくに役立ちそう。
レイヤー一覧には、右端にデフォルトで「N」とあるけれど、これはノーマルの「N」。これをタップすると、
カテゴリーは以下の5つがあって、それぞれに3〜4種類のモードがあります。
A. Darken(暗くなる)
B. Lighten(明るくなる)
C. Contrast(明るいとこはより明るく、暗いとこはより暗く)
D. Difference(色が反転)
E. Color(色相・彩度・明度を組み合わせ)
おもに使うのはA,Bだな。
影をつけたい時はAのMultiply(乗算)、ハイライトを加えたい時はBのAdd(加算)やScreen(スクリーン)。
このリボン式(大項目→小項目)の見せ方って分かりやすいね。After EffectsとかPhotoshopだと、小項目が縦長にプルダウンされて、最初は全然分からなかったし。
↑Photoshopだとこんな感じ。
ともあれ、この描画モードを使える機能はうれしいのな。
ふたつめは、透明部分の保護ができることかな。
色を塗ったあとで、なんか気に入らないなってことしょっちゅうで。とくに肌の色。
そういうとき役に立ちます。
たとえば、このミクさんの髪の色を、やっぱりノーマルバージョンに戻したいって時は、髪色のレイヤーを左にスワイプします。
すると、青い三角に「α」の文字が出てきます。
このレイヤーの透明部分は保護が完了。
完了したら、新しい髪色を右上のカラー設定で選びます。
つづいて、レイヤーをタップすると、この髪色レイヤーの設定画面が出てきます。
ここで「Fill Layer」をタップすると、ノーマル色になりました。
雰囲気ころりと変わるねー
色って難しいから、コロコロ変えることができるのはとても便利だよ☆
みっつめは、Luminanceというアドオン(¥85)のブラシ。
こいつはとにかく光るぞっw まぶしいすぎ!
描いた後がキラキラ☆だよ
これも8種類のブラシがあって、今回の絵では以下の3種類を試しました。
Lightbrush:
線の周囲がハイライトされる。アニメ塗りで頭頂部あたりに引くあれとかに使えそう。
Lightleak:
周囲に光をまき散らす暴れん坊。半径が大きいとキャンバス全体が大変なことに。
Glimmer:
光の粒子。いかにもって感じのキラキラ。
Lightleakがとくに気に入ったな。
白色ですーっと線を引くと、そこに太陽が現れる感じで、とにかく光ります。
もちろん、光の届く距離や強さは自然なので、強めの光源が欲しいなって時に使えそう。
という感じでいろいろ遊んで思ったことを並べてみたものの、私が今感じてる長所と(PC用お絵かきソフトCLIP STUDIO PAINTと比べての)限界はこんなところ。
長所….
- 動作が軽い。レイヤー30枚使用でもスムーズ
- iPad3がそれほど熱くならない
- iPadだから、どこでも持ち運べる
- UndoとRedoが250回できる→なんか安心
- インターフェースがかっこよくて使いやすい。とくに拡大縮小機能。
- 公式チュートリアルがかっこいい(普通のマニュアルだけど)
限界….
- 入り抜きが同じようにできない
- 線がベクターベースじゃない(線幅・形状の修正とかできない)。消しゴムもベクター消去はできない。
- 直線/曲線ツールが無い(直線はこっち)
- 投げ縄ツールが無い
- バケツツールが無い
- バッテリーの消費が多い(今回のイラストだと、推定7〜10時間ぐらい持つ)
といったところだけど、軽くて高機能って便利さが圧倒的。
だから、あまり不満も感じないな。
どこでも気軽にストレスフリーでお絵かきの練習ができるので満足なのです。
PCと同じことはできないけど、いろんな構図を試したり、もちろん下書きに使ったり、苦手なパーツ(指とか?)の練習したり、できることはたくさんありそうな。
ただし、他のお絵かきアプリ同様、バッテリーの消費は多いので電源は持参したほうがいいですね。USB接続だと、WinPC経由では充電できないし。
2014/07/30追記:
この記事以来、updateが頻繁にされて、よりハイスペック&複雑になってます。
なので、冒頭の「そのほか記事いろいろ」とか、他の記事もどうぞー