エルフェンリート(アニメ)で幼ルーシーとコウタが出逢った場所を探して その2

その1からの続きです。
円覚寺を後にしまして、まずは建長寺に向かいます。

この建長寺の一番奥から天園ハイキングコースというのが整備されていて、約5km先の瑞泉寺を目指します。
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このハイキングコースの風景は、幼ルーシーとコウタが遊んだ山の雰囲気が感じられますね。
鎌倉は、西北東の三方を山に囲まれていていますが、ここは北〜東にあたります。
西の山はちょっと雰囲気違うかな。佐助稲荷とかあるところは、コウタとユカがにゅうを探していて雨に降られるシーンで出てきます。

天園ハイキングコースを走破するには、建長寺の境内を通過しますので、拝観料¥300が必要です。逆コースも同様。ハイキングコースには、瑞泉寺方向から来た人用に案内板があります。

当日、建長寺に着いたのはまだ9時前。観光客もまばらです。しかも、受付の人はなにか用事があるらしく、受付に誰もいない… 「拝観料は帰りに」って表示があります。
わたしは戻らないんだけどなぁ…
なんか違うと思ったけど、そばにあった寺の募金箱に¥300入れておきました。

境内は円覚寺同様かなり広いですね。朝のお寺は気持ちいい♪
ハイキングコースの看板に導かれてどんどん奥へと進みます。やがて両側に山肌が迫ってきて、片方に崖が現れます。
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これはさすがに磨崖仏のイメージとは違うと思うけれど、載せておきます。鎌倉はこういう地層むき出しの場所が多いんですよね。そういう状態を「露頭」というらしいです。これも露頭と呼んでいいのかな?

この崖のあるところから、半僧坊へと至る急な階段が続きます。
その途中から同じ崖を撮影。
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かなりハードな上りですが、まだ建長寺の境内です。
そして頂上まで登りきったところで、振り返り撮影。
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ずいぶんと登ったものです。
境内のほかの建物がこんなに低く見えますし。
ここが半僧坊、建長寺の最奥部です。
そして、いよいよハイキングコースが始まります。

コースはいきなり急な階段です。
まだ登るの?!? って絶対思うなぁ。普通の人なら。
でも、それは最初だけ。後は緩やかな稜線上をアップダウンを繰り返す感じで、楽なコースですね。

実際、ここは市民の散歩やランニングコースになっていて、そこそこの人とすれ違います。わたしが訪れた日は1時間30分ほどの間に、30人ぐらいと会いました。
込み合うのは、紅葉の季節の獅子舞(途中で分岐するコース)ぐらい。ふだんは寂しくもなく、騒がしくもない森林浴が楽しめます。きつつきとか普通にいるし。

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こんなとことか、

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こんなとことか、

よく似た風景が続きます。
ビンゴ!ってほどでもないけど、2人が逢った山の風景かなあ。
これを思い入れ補正と呼びますw

やっぱり、これだけだと、日本全国どこにでもありそうな山中ですよね。
このあたりに特徴的なのが、この建造物↓
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これは「やぐら」といって、昔のお墓です。
鎌倉には数千あるともいわれていて、このハイキングコースでも相当見かけます。
そういえば円覚寺のとこでも、ふつうにありましたし。

中がどうなっているかというと、(これは別のやぐら)
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これはきちんとしたほうです。なにも無い場合もあるし、ひどいところだと、落ち葉や泥で埋まっていたりとかのとこもあります。
とはいえ、観光客があまり来ない場所に点在してるので、ゴミが捨てられてるとかは無いみたい。

このやぐらの存在がエルフェンリートでもさりげなく示されていて、「ああ、ここは鎌倉なんだなあ」ってティンとくるのです。

さっきお墓と表現したけど、そこに暗い感じはなくて、鎌倉の歴史をずっとそこでじっと見続けてきた相方、っていうか、昔からそこにいた自然な存在、みたいなのです。

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ちなみに、作中では、幼ルーシーが住んでいた児童養護施設が山の中にあるような描写だったけれど、それに該当する建物はこのハイキングコースには無いです。

ゴルフ場のクラブハウスは立派すぎるし、茶店は明らかに違うな。
さすがに、ノンフィクションじゃないので、そこまで私も探しません。
でも、このハイキングコースが住宅街からかなり近いことは事実ですよ。

コースのゴールは瑞泉寺のそば。
ここはバス停からも遠いし、坂道だし、車だと分かりにくいから、あまり込み合わない穴場なのです。
鎌倉で一番好きなお寺だよ。とくに雨に日は霧に煙って雰囲気いいです。わたしにとってとっておきの場所の一つなのです。

瑞泉寺の庭園も、それなりに舞台っぽいかなという印象で紹介なのです。
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ちょっと写真に収まらないので、iPhoneのパノラマ機能で撮影してみた。
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ここに磨崖仏が彫ってあればビンゴなんだけどなあ…
庭園は柵があって、外側から眺めるだけだけど、人も少ないのでゆっくりできます。

ところで、瑞泉寺に来たら必ず立ち寄るお堂がありまして、それがこちら
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ここに安置されている地蔵は「どこも地蔵」「どこも苦地蔵」と呼ばれていて、なんでも、いわれはこういうことらしい↓
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簡単に言うと、仕事が辛くて逃げ出そうとした男に、「どこに逃げても辛いことは追いかけてくるよ」と地蔵が夢に現れて諭したそうな。

つまり、近代的にいうと、
逃げちゃダメだ
てことですね!

これは、たしかにどの時代も当てはまるかも。
逃げてる人に限って、ひどい不幸が降り掛かるんだよなあ。
なぜでしょう? 神様はどSなのかもしれないですね☆

ということで、ここぞっていうピンポイントな聖地巡礼じゃないけど、舞台探訪でした。
次は逗子に移動します。いやあそこは横須賀かな? そしてまたハイキングだよ。
地元の方ならご存知、磨崖仏といえばあそこしかないね。

磨崖仏編:
エルフェンリート(アニメ)で幼ルーシーとコウタが出逢った場所を探して その3

 


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