雨の朝… (´・ω・)
予報では宗谷地方は強く降るらしい… (´・ω・`)
こんな一日はどこに行きましょう… (・ω・`)
朝食をすませて、部屋で雨でも良さげな場所をサーチ。
ここの旅館はwi-fiが使えるので、(・∀・)いいね!
私に取って無線LANは宿の優先事項だったりします。
チェックアウトしてまず向かったのは、街の中心から車で5分ほどのトナカイ観光牧場の隣にある
「日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター ゆめ地創館」。
高レベル放射性廃棄物を地下に埋めて処分するための研究する機関で、その一部が一般公開されています。
2階の受付でパンフレットもらって、エレベーターで地下1階の展示コーナーへ降ります。
このエレベーター、地下500mまで降りるという設定らしく、2分ぐらいかけてゆっくり下降します。
研究のために実際に地下500m掘ってるらしいので、展示コーナーの見学者にも気分だけ味わってもらおうという趣向なのですね。
ゆっくり下降しているはずですが、それを感じないので、降りてるのか止まってるのか分からなくなる、そんな変な気分になるエレベーターです…
結構気合いの入った施設で、展示物のなかには、「これ誰が理解できるんだ?」
という日本語や英語の論文があったりして、子供はもちろん普通の大人でもなるほどよく分かりません L(・o・)」
でも、そんな容赦の無さが好みです。
他に見学者もいなかったので、ここの研究者の方にいろいろ教えてもらいます。
まあ、ドラム缶に入れて深い穴掘って埋めればおk。なんて思っては無かったけど、想像以上に大変なことなんですね。この処理問題ってのは。
実際、ここでは地下500mまで穴掘って研究してるんですから、大変な労力です。
変な気分になるエレベーター
放射性廃棄物とガラス原料を混ぜたガラス固化体。もちろん偽物。こんな側に置いてたら大変だ。これをさらに金属容器、粘土で覆います。
さて、地下500mと関連があるのか知りませんが、ゆめ地創館はこの地下の見学施設の他に、地上50mの展望タワーがあります。これも無料なので登ってみよう。
それにしても、このタワー必要ないよなあー。
てっぺんから見えるものは、足下に研究施設とトナカイ牧場。他は緑豊かな丘陵地帯がひたすら広がります。似たような景色は小高い丘から見えるよね。タワー建てる予算、研究費に回そうよ… そんなことを思うのです。
ここまで誰にも会わず。平日だしね。
そんなこんなで、ゆめ地創館の見学終了!
お土産に、論文集と、絵はがき(なぜか隣のトナカイ牧場の)と、鉛筆をもらって至れり尽くせりです。
もし雨が降ってなければ立ち寄らなかったって程度の、期待はそれほどしていない施設でしたが、思いのほか楽しめました♪
最近は萌えキャラやゆるキャラに安易に頼る施設もありますが、ここは実に硬派な施設です。
無理に展示を易しく、楽しく学ぼう! な路線にしていないのがいいですね。
まあ、施設が豪華すぎで仕分け対象になったようですが、これからも公開を続けてほしいものです。
結構長居したので、次の目的地である浜頓別へさっさと向かいます。
ところが道を間違えて、稚内の手前まで来てしまいました。
ナビが好きでないので、青看に書いてある道道の番号だけを頼りに進んだ結果がこのありさま。
r84を進むはずが、なぜかr121と勘違いしてとんだ方向にとばされました。
ここまで来たので、(たぶん)今年開通したばかりのr1077を通って宗谷丘陵に向かいます。
それにしてもこのr1077、交通量多いなあ。
宗谷岬経由は遠回りだから、稚内〜鬼志別間のショートカットとして役立っているようですね。
宗谷丘陵はいつもながら気持ちのよい場所です。
風が強くて発電用の風車がぐわんぐわん回ってます。
曇り空だけど、好きです、この風景。
宗谷丘陵
トイレに行きたいんで、宗谷岬にちょっと立ち寄り。
がっかり名所なんて声もあってかわいそうな岬ですけど、訪れるシチュエーションにもよるかな。
観光バスや車がひっきりなしに出入りして、トイレは大行列、なんて状況だと旅情も何もありませんが、観光シーズンを外せばここはここで良い場所です。
ちなみに、今日は… 旅情も何も感じられない混雑でした。さっさと撤収〜
そういうわけで浜頓別の「クローバーの丘」に初めてやってきました。
私は北側の猿払村から来るルート、つまりR238→r710→クローバーの丘への細道、というルートで来ましたが、迷いに迷いました。
r710からクローバーの丘へ入るルートは2か所あり、それぞれ分岐部(後で示す地図の交点A & B)に案内板が設置されています。
ところが、どちらの案内板も南側から来る車向けなので、私のように北側から来ると見落としてしまったのです。
北側から来ても分かる案内があったかもしれないですけど、見つけられなかったなあ。
南(地図の下)からr710を北上すると、交点Aに着く
とはいえ、たどり着いたクローバーの丘、ここからのクッチャロ湖の眺めは一度は見ておきたかったのです。
絶景!てほどではないけど、なだらかに下る緑の丘と、赤い屋根の農家、そしてその先にはクッチャロ湖。そして、空はどこまでも高くって…
気持ちのよい場所です。でも、車よりチャリで来たかったな。程よく汗をかいたあとに眺めるのがよさげ。
そこそこ駐車スペースありますね
時刻は1500。そういえばお昼をまだ食べていません。
もうすぐ夕食の時間だけど、今夜宿泊予定の宿では夕食無しにしています。
どこかで食べないとね。
とりあえず浜頓別の市街地まで出て、セイコマ寄って、ポテトサラダとバームクーヘンみたいな何かを買って遅めのお昼ご飯にします。晩ご飯は無しでいいや。
私は食にこだわりも無く、温泉も好きでなく(湯船につかるのが苦手)という、旅のお楽しみ2大要素が欠けても平気なもので… (^^;)
じゃあ、おまえは旅先で何をやってるのだと言われると、
原っぱで昼寝して、見知らぬ街をプラプラ散歩して、宿でグータラして…
それだけでもう満足なのであります。
今日のお宿も温泉付なのですが、温泉目当てというより安かったから。
朝食付けて4000円って、どんなとこなのかしら?
公営の保養所っぽいけれど。
オホーツク海沿いのR238をびゅーーんと走って、枝幸から内陸に入って、歌登という集落を目指します。
あ、歌登って結構きれいな街並。昨日通過した音威子府から30kmくらいの近さです。
なんか近場をグルグル回ってるような。
計画が無い旅なのでこうなりがちです。
宿があるふれあいの森の入口では、キタキツネがちょこんと座ってお出迎え。
どこでもいるのね、キタキツネ。
16時、お宿にチェックイン。
お部屋に入って、安い理由が分かりました。
うーーん、古いっ!!
うううむ、例えるなら…
思いつかないなあ、この雰囲気。
お部屋と廊下の様子はこんな感じです。
これだけ安いのはここが旧館だからそうです。
でも、私は気に入ったな。とくにリノリウム(?)の廊下と、部屋番号の表示が。
部屋の備品が微妙に壊れてるのも、まいっかておおらかになります。
トイレだけは個室を2つつぶして、最新のウォッシュレットにしていて、妙に広いです。
温泉も広くて、大きな窓の外には深い森が広がって素晴らしい。
でも、ゆっくり湯船につかるのが嫌いな私は10秒で出てしまったのでした。
どうしようもないと分かってるけど、もったいないよー。