こちらの記事からの続き。
大分県佐伯市からもう帰るだけだよ。
福岡空港まで戻って飛行機で帰るのが一番速いけど、飛行機や新幹線に乗った時点で、気持ち的に旅はおしまいです。時間もあることだし、も少しウロウロしよう。
実は前日に志布志発大阪行きのフェリーを予約済みなのです。
出港24時間までの予約で3割引のプランがあったので、ネットから予約済み。
途中(大阪)まで船でのんびり帰ろうということにしました。
最初は佐伯市内をぶらぶらしてから志布志に向かうプランでしたが、前倒しで行っちゃいます。
ちなみに、元のプランだと志布志には出港の1時間前、前倒しプランだと4時間前に到着してしまいます。
汽車の時間の都合で、どっちかしか選べないです。
ちなみに、志布志は鹿児島県。宮崎県は南北に素通りするだけ。雨だからまいっか。
佐伯10時過ぎの特急にちりん号でまずは宮崎へ。
ちょうど逆方向(大分方面)の特急もやってきましたが、あちらは30人ほど乗るのに、こっちは2人だけ。大分と宮崎の県境って、人の行き来がすごく少ないですね。延岡までの1時間、すっからかんです。
並走する国道10号も車は少ないです。去年車で通りましたが、やはり佐伯〜延岡だけはすごく走りやすかったです。でも、延岡から先はすっごい慢性的に込んでるの。高速道路は細切れだし、東九州道早く開通しないのかな。
にちりん号も、延岡と南延岡で車内の半分以上の席が埋まりました。
どこの工場か知らないが、線路脇をぶっといパイプが並走して面白いぞ。
かと思ったら、広大な砂浜に波が打ち寄せてるのが見えたりして、景色は飽きません。
宮崎到着。志布志行きに乗り換えは10分。これに乗り遅れると3時間後なのでお昼はとらずに乗っちゃいます。
汽車のエンジン(?)音と振動のせいか、半分ぐらい居眠りしていたような。
良い景色も見ずにもったいない気もするけど、汽車での居眠りって気持ちいいんだよな♪
途中どっと乗ってきた高校生も、駅ごとにみんな降りてしまって、県境を越えた志布志で降り立ったのは4人だけ。駅前に止まっているタクシーでは運転手さんがガチお昼寝中。なんともけだるい雰囲気です。
時間がたっぷりあるので、ジョイフルというファミレスで時間つぶし。
町中は人っ子一人歩いてないけど、お店の中は半分ぐらい席が埋まって賑やか。地方だとよくあることですね。みんな車だから。しかも1 mでも店の入口の近くに止めたがるほど、歩くの嫌いだし。
でも、ファミレスまでの道のりで、個人経営の本屋さんを2件見つけて、ちょっとびっくり。
商売になるのかなあ… と思ってしまいます。
私の住む町なんて、本屋はショッピングモールにしか無いですもの。
適当に時間もつぶせたので、フェリー乗り場までのんびり歩いて向かいます。ゆっくりでも20分ぐらいかな。駅から3分の志布志警察署まで来ると、目指す方向にフェリーが停泊しているのが見えます。
でも、意外とここから15分程度はかかります。
周りは工場や倉庫や空き地のいわゆる港湾地帯。人も車も皆無です。操業中の工場から何かの音が規則的に聞こえるだけ… 苦手な人にとっては気味が悪いかも。
私は工場地帯とか倉庫地帯とか大好きなので、鼻唄まじりで歩いてますけど。でも、人の歩かない歩道の街路樹にはクモの巣だらけなのには参ったり。
飼料工場の匂いが鼻につくようになったところで、フェリー乗り場到着。
ちょうど鹿児島市内からの連絡バスも到着です。5人ほど乗ってたな。
乗船手続きをしてっと。今日は1730乗船開始、1830出港とのこと。
ここの乗り場、建物は平屋の簡素なものだけど、中はとても賑やか。
お土産屋さんが2件並んで、フェリーとかの各種広告が壁中にぺたぺた。
フェリーで鹿児島⇄大阪往復弾丸ツアー¥11000とか、とっても商売熱心だな。
ここは雰囲気自体がとても活気にあふれて、1日1便しか発着しない乗り場とは思えないのでした。
私の知ってるフェリー乗り場って、苫小牧以外は、たいていうら寂れた端っこて感じで、少なくとも明るい雰囲気は無いんだけど、ここは雑然とした陽気さを感じます。
椅子がフカフカな待合室
1730乗船開始。配船は「さんふらわあきりしま」。今回は個室にしてみました。3割引で¥16500。受付にいくと、カウンターに利用者の鍵が並べられていて、チケットと引き換えに鍵をもらいます。
鍵は10個ほど並べられてたかな。そんなに混んでなさそう。
あの机で勉強したらはかどりそうだぞ
とりあえずお風呂に入っちゃいます。
私は時々フェリーに乗りにいきますが、お風呂に先に入っちゃうことが多いです。
嫌いなことを先に済ませるっていう意味もあるけど、空いてるからね。
この船は一般客とドライバーさんとで浴室は別々です。
一般のほうはがらがら。みんな普段の入浴時間に入ろうってことなのかな?
ドライバー浴室はどんどん人が入っていきます。船のうえでの時間の使い方はドライバーさんは慣れてますよね。
さっぱりして外部甲板に出て、遠ざかる港を眺めます。
けっこうなスピードでするすると離岸するんですね…
夜風が… さびぃーーー(>д<)ヘックション!
部屋に戻ろ。
部屋でゴロゴロしていると、レストランがもうすぐ閉店との案内。
そんなに空腹でもないけど、他に食事をするとこも無いし食べておくかあ。
バイキングで¥1500、いろいろ選べるし、ドリンクバーもついてるから、値段は妥当と思うんだけど、私にとっては量が多すぎるよなあ。
レーンで一通りおかずをとって、席についてみると、すぐそばの円卓にさらに料理が… そんなに食べられないよ。
メニューは秋の収穫祭っぽいのりで、栗ごはんとかカキフライとか、秋っぽいものもあるけれど、おでんとかカレーとかイカ刺しとか麻婆豆腐とか、無秩序になんでもって感じ。そして、このレストランは南仏をイメージしたものらしい… このごちゃ混ぜ感がフェリーらしいです。
南仏っていうと、南仏のマルセイユからアフリカのナイジェリアまで貨物船に乗ってパパに会いにいく小説があって、その船旅の様子がとても魅力的で、私のあこがれの船旅のスタイルなのです。
至れり尽くせりなクルーズよりも、貨物船に便乗してつつましい船旅… いつかやってみたいな。
バイキングの料理、秋刀魚のマーマレード煮が美味しかったな。
パンダエクスプレスのオレンジチキン大好きなので、それを思い出しました。
いままで乗った船でのお食事で一番気に入ったのは、今はなきシャトルハイウェイラインの、シャトル・ドライカレー。今でも自分で作ったりします。あの航路のレストランはドライバー専用おかずコーナーがあったりして、独特だったです。
食事が終わるともうやることが無いね。ネットが使えないとなにもやることが無いのです…
テレビはBSが見れるけど、番組選ぶの面倒だし。
持ってきた本を読んで、落としてきたぼかうたらん1回分を見てたのでした。
翌日、日の出とともに目が覚めます。目覚ましに起こされない自然な目覚め、いいね。
タンカーとすれ違い、漁船を追い越し… 早朝だけど、海上では一日がもう始まってます。
海の上では右側通行。私の部屋は左舷側なので、すれ違う船はすべて見れます。
追い越しは右から左からどちらからでもいいらしいです。海は広いからね。
朝食はパス。昨晩のバイキングがお腹に残ってるみたい。
デッキに上がってみると、ちょうど関西空港沖を航行中。
雲間から光のカーテンが降り注いでます。そういえばそんなエフェクト(→過去記事リンク)を作ったなあ… でも自然の作り出す光景のほうが断然美しいですね。
定刻0850に大阪南港に着岸。ここから最寄り駅まではバスです。
大阪南港といっても広大で、ここは徒歩では遠いかもめ埠頭という乗り場。
バスの発車時刻まで30分ほどあるので、待合室で時間を潰します。
志布志と違って、がらんとした寂しげな空間です。到着便ってこともあるだろうけど。
椅子もプラスチックで素っ気ないのです
さて、帰路の半ばってとこですけど、わたし的には気持ちは家に向かってます。
この先は、もう飛行機か新幹線しか選択肢が無いですからね。
ほんとは高井田ラーメン食べにいこうかなって考えてたけど、なんか大阪寒いし、基本人酔いするほうなんで、混雑する地下鉄にたくさん乗りたくないし。
0927の市バスに乗ったのは10人ほど、運転手さんが乗り継ぎ割引?の説明をお客さんに教えてあげてます。バスと地下鉄を乗り継ぐとき割引になるんだけど、バスを降りるときに申告するんだったけ?? 私もよく分かってません。
私はICOCAを持ってるので、自動的に割引されます。大阪で2年ほど働いてた時の定期券なんだけど、チャージ部分が使えるのでなにげに役立ってます。
ニュートラムのフェリーターミナル駅からチマチマと乗り継いで、梅田に到着。
お昼にちょっと早いけど、新幹線に乗る前に、駅前ビルのどこかで昼飯だけ食べておこうっと。
ここはいろんなお店が入ってて、迷うんだよなあ。
お昼を食べたら、気持ちスイッチ切り替えて日常モードに戻りますよ。
職歴の書き方さん、コメントありがとうございます!
あまりお出かけしないもので、お出かけ記事はそれほど書けないですが、また来てもらえると嬉しいです!
あと、サイトも少し拝見しました。職場で採用の際に、履歴書を大量に読むことがあるのですが、貴サイトでアドバイスしていることを実践している方の履歴書はやはり印象に残りますね。
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。