イグノーベル賞というのがあります。
面白いことをまじめに研究した成果に贈られる賞なんですが、今年の物理学賞に選ばれたのが、ポニーテール(ポニテ)の動きに関するもの。
イグノーベルの公式に参照論文2本のリンクが載っています。
①Joseph B. Keller, Ponytail Motion. SIAM Journal of Applied Mathematics. 2010;70(7):p2667–72.
②Raymond E. Goldstein, Patrick B. Warren, and Robin C. Ball, Shape of a Ponytail and the Statistical Physics of Hair Fiber Bundles. Physical Review Letters. 2012;198(7).
受賞者の一人Keller先生は、ジョギングをしている人のポニテの動きを見て、
「頭は上下に揺れてるのに、なんでポニテは左右に揺れるのだ?」と思ったそうで、それがこの研究の起点になってます。
え?ほんとかい?
改めてこの1週間、ポニテを見ると、たしかに走ったり早足だと、見事に左右に揺れてます。
頭は上下、あるいは前後、つまり進行方向と平行に揺れているのに、
ポニテはそれに対して垂直方向(左右)に揺れてるんですね。
なぜそうなるかについては、論文を読めば、分かりませんでしたー\(^o^)/
算出式で結構つまづきます。
それはそれとして、なんでこの賞に興味をもったかというと、MMDモデルの髪の動きが気になってたから。
髪の動きをつけるときどうしてるのかな? とよく思って。
論文ではポニテの長さを25 cmと仮定してたけど、MMDのモデルのポニテってあり得ない長さですよ。ネルなんて身長と同じとか↓
ネルのポニテ(これはサイドテールかな?)を振り子とみなして、ヒルの方程式に基づいた算出式で、どんな動きになるのか計算してるんですけど、それらしい数値が出てこない…
数値は気長に解を出してみようと思いつつ、
MMDで遊ぶときの意識が変わるきっかけになるかな、という論文でした。
AEみたいな2Dのモーショングラフィックでも、ボールが跳ねる動きとか、時計の振り子とか、ものの動きとその法則は係ってきますから、物理は興味をもって損は無いかなと思います。