道北・道東で避暑 Day 8 別海→幕別

モール温泉、昨晩入ったけど、ぬるめでゆっくり浸かれてお風呂嫌いの私でも気に入りました。
コーラ色して、ふつふつ泡が浮かんでいて、まるでコーラみたい…


そして8日目。朝食を摂りながら、ふと「そろそろ帰ろっかな」と。
私の旅は始まりも終わりも思いつきなので、突発行動ばかりなのです。

偉い先生によると、これはいい加減な性格のせいではなく、ホルモンバランスのせいなのです、という私に都合のいい解釈が成り立つそうであります。まあ、だから私の旅は一人が多いのだけど。
旅だけでなく、人生もそんな傾向が… これから先は長いのにそんなんでいいのか!?
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朝食食べながら… 今朝も霧かぁ( ノД`

とはいえ、今日夜のフェリーに乗るために苫小牧まで走るのはちょっと気が進まない。
距離は400 kmぐらいで、足寄からずっと高速使えるけど、ここ数日100 kmそこそこの移動が続いてるので、ちょっと運転するのに気が進まん。

そこで、中間地点の十勝のどこかで一泊して、明日の夜のフェリーに決定っ。
今日のお宿は幕別のナウマン温泉というところをネットで見つけました。
例によって都会の帯広を避けた結果で、どんなところか知りません。
まあ、帯広は汽車でも行けるので、また行く機会はあるでしょう。

ナウマン温泉は昔の忠類村にあるので、幕別といってもすごい南方に位置します。帯広より広尾に近いかな。海沿いのR336経由で行きましょう。

寄り道したいところは2つ。
浜中町のr988号貰人姉別原野線と浦幌町の昆布刈石展望台。
どっちも物好きでないとわざわざ出向かないかな。とくに前者。

別海から浜中はひたすら南下します。私はどちらかといえば方向オンチだけど、この辺りの道路はシンプルな引かれ方で、全く迷いません。

釧路と根室を結ぶ大動脈R44をこえて、浜中駅に寄り道。無人駅なのですね。
汽車がくれば絵になるのですが、いかんせんローカル線ですから、そうそうタイミングよく現れないです。
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浜中駅。ん?なんか不審人物がいるぞー

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ドロボーをそんなとこにいいですかい!?

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同時にこんなのもあって、浜中駅カオスです。でもうまそう… じゅるり

ここから、隣の姉別駅まで、R44の裏道を走ります。意外と交通量多いですね。
そして、姉別駅の手前で最初の目的であるr988号貰人姉別原野線に入ります。

この道路は、ここから根室本線沿いにしばらく東へ進みますが、途中から南に進路を変えて、一気に太平洋へと下っていきます。この最後の下りがダートで、大海原に向かって突っ込むロケーションが素晴らしいのです。
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だがしかし、これは天候に恵まれないとダメなわけで、今日は霧。
しかも、海に近づくにつれて、ますます白く、視界は20 mほどに。
太平洋の絶景どころじゃないです。運転自体怖い。

しかも、最後のダートが舗装されてます。
ああぁぁ(´Д`|||)なんてこった… ここまで来た意味がない。
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カメラでさえこの視界なのです。いちおう海を撮ってます

乳白色のなか、海岸沿いを霧多布まで進んだものの、いっこうに霧が晴れる様子も無く、あきらめて内陸へ。通ったことの無い道道を適当に渡り歩いて、釧路湿原道路へ。
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海から離れると、大空がくっきり

湿原道路といっても市街地をパスするバイパスみたいなものですが、しかし、地図によると道の両側は湿原のようです。一見そのようには見えないんだけど。

信号も無い対面通行で、みなさんまあまあ飛ばします。
歩行者なんていないだろうと思ってると、ジョギングの人が横断したり…
横断するほうも怖いだろうなあ。高速道路を横断するようなもんだぞ。

直別でR38と別れて、海岸沿いのr1038へ。
いつの間にか快晴。海岸沿いを走るには気分いいですね。
こっちは国道に比べて格段に交通量も少ないし。

昆布刈石展望台への入口から、さっそくダートになります。
でもずいぶん広い道幅なので、楽といえば楽ですが、勾配が急なので、下手に止まると進めなくなるかも(^^
でも、坂の途中でバックミラーに映った景色がきれいでつい一枚撮影。
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このあと発進できず大泣き(≧□≦) わたしってほんとバカww

ちょっとあせったけど、なんとかソローリとすすんで展望台に到着。
展望台は小さくて坂の途中にあるので、それよりもう少し先の高台に車を止めて休憩です。
他にも車が何台か立ち寄って、みんな思い思いに過ごしていきます。

私はちょっと疲れたのでお昼寝です(-ω-)zzz…
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右は斜度80°の崖なのです。でも、つい覗きたくなるのはなぜ?

いい時間になったので、出発です。今度は急坂を下って… 浮き石が怖いぞ!
ちょっとヒヤヒヤしながらR336に入ります。あれ? なんか新道の雰囲気が。
あとで調べると、さっきの昆布刈石展望台を挟む新道が今年の3月に完成したみたいですね。
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このR336、かつては(といっても私は直接知らないですが)十勝川を挟む部分に橋が無く、渡船が国道代わりだったという、その筋の人にとっては有名な国道でした。
さっきの昆布刈石の新道も完成したことで、ほぼ完成形なのでしょうか。
走っていて、とにかく交通量が少なくて快適すぎです。

でも、なんといいますか、数十キロにわたって、対向車もほとんどない状態で、黙々と運転していると… しかもこの1週間そんなシチュエーションばかりとくれば…

もうね、ゴミゴミした日常生活に戻りたくないですー(ノ_<。)
この感情、人生上手くいってるとかいってないとか関係なく、今の生活を時々リセットしたくなるのです。どっかに人生リセットボタン落ちてないかな?? なんて…
悪い癖ですよ〜
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勇洞湖に立ち寄ったり。滅多にこのあたり来れないからね

1600前には、ナウマン温泉ホテル アルコ236に到着です。
美術館みたいな、安藤忠雄ふうの建物だあ。私は好きだぞ。
あ、ここも日帰り温泉併設の施設だね。清里や別海と同じだ。
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どうみても美術館

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なんか、こういうゲームがあったような…

お昼は食べ損ねたので、早めに夕食にしよう。
町を自転車でウロウロしたけれど、これといってお店を見つけられなかったので、ホテル内のレストランでなにか頼むのです。
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8月の十勝とはいえ、空は秋なのです。

百合根のかきあげ丼が珍しいので頼んでみます。さっきそばの道の駅で百合根のシュークリーム?売ってたけど、この辺の名産なのかしら?
あと、サマーオレンジ(というスイカ)を勧めてくれたのでそれも頼みます。

夕方5時という中途半端な時間のせいか、お客さんは地元の人一人だけ。
でも、いくつかのテーブルには宿泊客用のお膳が準備されてます。
ううっ、すごいボリュームそう…

百合根のかきあげ、もちもちして、なんでしょう… 柔らかい長芋みたいな食感。甘みがほんのわずかだけど他の野菜とあいまって美味しゅうございました。
サマーオレンジが、期待もなにも予備知識無しで食べたところ、あまりの美味に咀嚼が止まっちゃいました。
ウェイトレスのお姉さんについ「なんですか!? これはスイカですか??」と訊いてしまいましたもの。

それぐらい甘くてシャリシャリで後味スッキリなのでした。
来年はぜひ自分で買ってみよう。

なんか、4日目の歌登以降ずっとですが、今夜も温泉です。
私はすぐにのぼせるのでお風呂嫌い。温泉だから選んだわけではないのですが…
でも、露天風呂で、湯船にちょろちょろお湯が落ちる音を聞きながら、星空を眺めていると、なんか元気になってくるのでした。


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