昨日とうってかわって、快晴の朝。
日差しが強くって、気温がぐんぐん上がりそうと天気予報。
どうやら網走方面がちょっと涼しそうなので、今日の目的地はそちら方面のどこかってことで決定ー
じつは私は網走地方は結構訪ねてるんですが、
その度に気になっていた場所を訪ねるために、サロマ湖にお宿をとりましょう。
平日だから余裕で空き部屋はあるでしょう。
ミョーに暗いレストランで(雰囲気じゃなくて、照明そのものが)、朝ご飯を食べます。
他にお客さんはいない… でも寂しいって感じじゃないんですよね。
なんか、会社の保養所って感じで、気を遣わなくってお気楽です。
のんびり食べてたら、もう9時。陽が高くなってきて暑つぅ… さっさと出発。
緑一色の森や牧草地を抜けて、乙忠部でオホーツク海沿いのR238に合流。
しばらく退屈で、交通量が少ない国道を紋別まで走ります。
紋別のホクレンで給油。この辺りはさすがに交通量が多いです。
ここでr305に折れて遠軽を目指します。
美深の宿で見たテレビで紹介されてたコスモス園に立ち寄ってみたくなったので。
途中までr305、そしてr137に入って上原峠を越えます。
なんか本州にある普通の峠越えみたいな道だなあ。
その後道に迷いつつ、目的地である「太陽の丘えんがる公園」に到着。テレビにも出てたし、込んでるかな? と思ったら広い駐車場には車は20台ほど。
園内は広大なので、こんな入場者数では皆それぞれコスモスを独り占め。
まだ6分咲きといところでしょうか。まだまだ葉の緑色の部分が目立ちます。
広場では来週開催予定のコスモスフェスタの準備中。
祭りの前の静けさといいますか、園内一杯のコスモスは静かに風に揺れていて、かえっていい時期に来たかも。
コスモスといえばこの色ですねー
もらったパンフレットを見ると、丘の上に見晴牧場というのがあるようだ。歩いて30分ほど。
お手軽に見晴らしが良さそうなのでテクテク歩いていくことに。
明るい林を上っていくと、やがて頭上の視界が開けて、頂上の建物の赤い屋根が見えてきました。
こういうアプローチはいいなあ。車でも来れますけど、風そよぐ牧草地をのんびり散歩なんて普段できないことですしね。
この屋根が見えても10分歩きます
見晴牧場はたしかに見晴らしがいいです。遠軽の街は眼下におさめることができます。
ほんの少し汗をかいたけれど、そよ風でそれもすぅーっと引いていきます。
湧別方面はちょっと霞んでるかな…
遠軽市街
太陽の丘えんがる公園をあとにして、その湧別へと向かいます。
時刻は15時すぎ。お腹も空いたし、お昼ご飯にしましょう。
たまたま目に入った道の駅「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」でご飯。
湧別牛ステーキの定食というのが限定品らしいので、その手のマーケティングに弱い私は迷わず注文。
お肉に強いこだわりは無いし、1000円なのでそんなに期待もしてなかったけど、実際は、
「わたしの知っているステーキじゃない!!」(良い意味で)
肉厚でジューシーで、赤身なのに適度に柔らかくて…
赤身好きな私にとってはかなり(・∀・)イイ!!
けんとかガストのステーキとは別物だあ。
空腹も満たされたところで、道の駅のそばをウロウロ。
あ、駅? と、ここは中湧別駅の跡地でもあるんですね。きれいな公園と一体化しています。
ホームと跨線橋も一部残っていて、自由に出入りできます。
で、ホームに上がると、センサーが反応したのかアナウンスが流れ出して…
「遠軽行きが発車します、込み合いますので…」
かつて、私も知らない昔々、ここは大勢の乗客で賑わったんだろうなあ… とあっけらかんとした明るい公園を眺めながらふと思います。
「旭」の文字がかわいい♪
廃線になって、汽車は来なくなったけど、妙に明るい雰囲気の中湧別駅。
その雰囲気は中湧別と湧別を結ぶ廃線跡もそんな印象。
廃線跡を転用した2車線道路は、両側の歩道に花が植えられていて、明るい散歩道。
そこを通って、突き当たりの湧別の海岸まで出てみます。
前浜展望台というのがありますが、立ち入り禁止。ドアのガラス割れてるけど、なにがあった?
まあ、眺めはいいものの、普通に港湾地区なので、高いところに上らなくてもいいか。
前浜展望台
さて、今日一番行きたかったところ、三里浜に向かいます。
ここからは10 kmちょっとですね。10分てとこ。
地図を見るとサロマ湖とオホーツク海の間は細長い陸地がつながってますが、1か所切れ目があって、そこだけ湖と海が接しています。
その東側の切れ目の先端が三里浜というわけです。
ずっとずっと気になってたんですが、微妙に遠い場所なんでなかなか足が向かなかったですが、ようやく訪ねることができます。
で、三里浜への道。細長い海と湖に挟まれた土地なので、ただの観光地かな? と思ってたら、先端に近づくにつれ、民家がたくさん現れてこれは意外。道ばたで子供たちも遊んでいて、普通に住宅街でした。
いやあ、実際に訪れなければ知らないこともありますね。
車で到達できる最先端には歩道橋みたいな展望台があります。
うーん、高さが中途半端で切れ目が見えない。
陸地の切れ目はここから2 km先みたい。
展望台から切れ目を眺めるも、イマイチ
津波が来たらどこに逃げるの? と気になってたんだけど、これは辛い!
車がダメなら自転車で行きましょう、ってことで折り畳み自転車を取り出して走り出します。
すぐそばのキャンプ場、先週で今夏の営業を終えたようです。
季節外れのキャンプ場、これ以上無い寂寥感を醸し出しています。
自転車なら行けるかな、と思ったけれど、工事車両以外通行止めのようです。
あきらめましょう。無断立ち入りしてまで見たい場所でもないので。
ところで、何の工事かというと、アイスブームを設置していますだと??
サロマ湖に流氷が侵入しないようにする装置のようですけど…
ふーむ、こんなのあるのか… 知らなかった。
流氷って、たしかに氷の大群が押し寄せるって、漁業にとっては迷惑なものです。
なんか消化不良ですけど、もう5時近いので、今夜の宿へ向かいましょう。
道の駅サロマ湖近くにある、ホテルグランティアサロマ湖の予約が取れました。
昼食が遅かったから夕食は無しで。
でも、ちょっと夜食の買い出しに一旦湧別まで戻ります。
なんせ、ホテルから最寄りのコンビニが15 km先ですから (;^_^
昼間ならいいですけど、真っ暗な中15 kmは辛いし。鹿も怖いし。
そして、夕暮れのいい感じのサロマ湖畔を走ること数十分、まもなくホテルに着きますがチェックインの19時にはまだ早い… そんなことを考えつつ進んでいると、「サロマ湖展望台」の案内板が。
あ、ちょっと寄ってくかぁ、と脇道を入ってみます。
と、とたんにダート、狭い、しかも深い森で暗い /(´ω`;)\
何だこの道? 対向車来たら嫌だなあ、と思いつつそろそろ進みます。
待避所はそこそこあるので、ちょっとバックすれば済みそうだけど。
幸いこんな時間だからなのか、平日だからなのか展望台直下の駐車場まで誰ともすれ違いませんでした。
それはそれで寂しくて気味が悪いけど。
駐車場から展望台までは階段で。頭上すぐに展望台が見えてますが、なんかヒグマとこんにちはしそう。
夕方だからなあ… こういう時間に来ちゃいけないんだけど。
とりあえず熊鈴鳴らしながら階段を上ります。
チキンな私はビビりつつ嫌な汗をかいてましたが、展望台に上って一望のサロマ湖を目にして、「ああ、ここいいわ!」と思わず声あげてしまいました。広大なサロマ湖が一望にできるんですね。これは価値ある展望台! さっき消化不良だったサロマ湖の切れ目もはっきりと見えます。
そしてタイミングよく、日没直前。
こういう一瞬のために旅をしてるんですよ。
湧別方面は夕日が輝いていました
iPhoneなので、残念画質だけど、肉眼でははっきり見えました