道北・道東で避暑 Day 7 清里→別海

夜中の3時、目が覚めて、窓の外を見上げるといい感じで星空が見える。
満天のってほどでもないけれど、敷地内の街灯が消されてるので、思ったより見えるね。
満足してもう一眠りなのでした。


もう一度目が覚めたのは8時。もう日が高くて、とても暑そうだけど、窓を開けて感じたのはひんやりと爽やかな空気。正面に見える山肌から駆け下りてきたような、清々しい空気なのです。
住みたいなあ… 清里町。

人口は5000人ほどだそうです。そんなに小さな町でもないよね。
町の中心で食料とか一通り揃いそうだし、雰囲気も明るいし。
賑やかとかじゃなくて、健康的な明るさっていうかな。
仕事やめて1年ぐらいなら住むの良いかも。長期旅行みたいな感じで。

さて、朝ご飯はバイキングです。
じいちゃんばあちゃんのグループが賑やかですが、出張風のお客さんもいて、狭苦しいビジネスホテルよりだんぜんここはいいよね、と思ったり。
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爽やかさを絵に描いたような朝食会場

今日は清里峠経由で中標津へ抜けて、別海町に泊まります。
知床や釧路といった、有名どころや都会を避けて選んだのですが、どんなところでしょうか?
牛乳が有名とは知ってますが。

まずは清里峠に向かいますが、時間もあることだし、峠の手前で脇道に入って緑ダムに寄り道。
なんだか地味そうだけど、そんなに行く機会も無いってことで。
平日の真っ昼間から、ダム見物なんて物好きはいないだろうと思ってたのに反して、堰堤脇には先客が1台。

ダム関係者ではなさそうです。なぜなら、ダムの事務所は無人だし、トイレまで閉鎖されてるし。
うーーん、それにしてもこのダム、周りの景色は緑一色だし。
ダム湖もありきたりの湖だし… ひとことで言うと、レジャー感に欠けますね。
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ダム湖はそんなに大きくないのです

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周りは緑一色

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何度見てもいいこのアングル

でも、この愛想の無さは個人的には好みなのです。
ダムはこうでなくっちゃ。
山を下りて、ルートに復帰。

もつかの間、神の子池に立ち寄りましょう。道道から2 kmですもの。ダートだけど。
ここも有名になりました。

清里方面からだと、9 km手前(緑市街)、300 m手前、分岐部の3か所に案内板があります。
この日も朝10時の時点で車が7台止まってました。平日とはいえ賑わってます。全部で20台は余裕で止められるかな。
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池の周りにベンチもあって、じっくり見れますよ

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でも、青いのは一部分だけという不思議

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オショロコマかな?水紋が動いてました

何度見ても青いんですよねー
バイク乗りの人(さすがにオフ車だったです)と、おもわず「すごいよねー」とはもったり。
そうとしか表現できないですね… この青さ。

有名になったとはいえ、北海道の端っこですし、みんなそんなに長居するわけでないので、見学者の回転はいいほうです。私は池の奥の原生林と川の流れがお気に入りなので、林道をちょっと奥に入って森林浴です。
こういうとき、人気があるというのは安心ですね。

神の子池をあとに、清里峠へと上ります。
摩周湖の展望台でも寄ってみようかしら。
表摩周に2回行ったことあるけど、2回とも真っ白な世界。霧の摩周湖ですものね。
今日は雲ひとつない快晴。ひょっとして見れるかも。

そんな期待を抱きつつ車を進めますが、なぜか対向車がライトを点灯しています。
そしてあれよあれよというまに、霧の中…
往生際悪いけど、裏摩周展望台に寄りましたが…
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( ゚∀゚) アハハハハノヽノヽノ \ / \ / \

3度目もダメ\(^o^)/でしたー
ここ難易度高いなあ…
実際は写真以上に真っ白ですよ。
結局この霧は峠を越えた先でも晴れること無く、中標津の開陽台もご覧のありさま↓
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ふてくされて展望台の建物に入ってるcaffe kaiyodaiで早めのお昼。
といってもお腹もすいてないのでジェラートだけ。
知床のしお味だって。おおー、さっぱりして美味しいぞ。
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caffe kaiyodaiにて

さて、もう中標津まで来ています。目的地である別海は隣町。
時間が余ってるので、野付半島に寄り道です。
地形的にそそられるもので…(^^;
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それにしてもこの辺りの牧場を突っ切る道は車で走るには気持ちいいですね。
バイクもさらに気持ちよさそう。
自転車はスピード的に、いつまでも景色が変わらなさそうで、心が折れるかも。

でもスピード注意です。
なぜか人家も建物も無い場所で、ネコさんがまさに道路を横切ろうとして、私の車が接近するのに気付いて固まってましたから。
私もひやっとしたよ… お互い目と目が合いましたから。
野良猫とは思えない毛並みの良さだし… 君はいったいどこに住んでいるのかね?

野付半島の道路、とりあえず終点(一般車が入れるとこ)まで進んで、ちょっと引き返したところにあるトドワラを見学することにします。
駐車場から2 kmほど歩きますが、原野の平坦な一本道で、気分爽快。ずんずん進みます。
なぜか、小さい子が私をパパと勘違いしてついてきちゃって、本物のパパが追いつくまで一緒に待つはめに。
私も同じこと小さい頃にやっちゃたよなあ…

トドワラは有名なところなので、今さらですが、こんな景色です。
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この日は曇りですので、荒涼感がはんぱないです。
ただ、景色に見とれていると木道から転落しますので、注意しないと…
ここまで来て引き返すつもりで下が、3叉路に行き当たりました。

右はトドワラのメイン地区(といっても廻るのに5分とかからないけど)。
左は船着き場への通路のようです。
しかもその通路、海の上を手すりも無い木道が頼り無さげに延びてます。
あ、これはツボですぞ。ぜひ行かねば…
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3叉路が奥に見えまして

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この先には船着き場があるそうで

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つぼった!!

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立派な橋もあり

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でも、またこんな通路になり

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360°水面というのが気持ちいい

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やがて道が尽きると、砂州を適当に歩き

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やっと到着

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車椅子とか無理な、バリアフルなアプローチでした☆

ちょうど対岸(たぶん尾岱沼)からの船が到着して、乗客の方とすれ違いました。
船は1時間ほど待っていてくれるようで、その間にトドワラを見学するそうです。
トドワラまでの往復30分+見学30分で、ちょうど良さそうですね。
天気は悪かったけどトドワラ楽しかったな。

あとは別海の中心へ走るだけです。
途中、R244のヤウシュベツ川河口に架かる橋が工事中で、思いもかけず徐行で渡ることができラッキー。
ここからの景色が素晴らしいんだけど、駐車スペースがなくて、いつもちらっと見る程度なのです。今日はちょっとゆっくり見ることができて眼福なのです☆

今夜の宿は「べっかい郊楽苑」。どこぞのラーメン屋みたいな名前ですが、モール温泉という珍しいお湯だそうです。夕食は無しにしたので(旅館の夕食は食べきれないしなぁ)、町の入口にあるドライブインで早めの夕食です。
ドライブインロマンという、700 gのポークチャップで有名なお店です。
私は食べたこと無いけど。

ミニでも400 gなので、食べ物を残すのが嫌いな人としては、躊躇するボリュームなのです。
ということで、今回もポークは頼まず、別海ジャンボホッキステーキ丼にします。
別海町のご当地メニューで、今年登場したみたい。

正直なところ、北海道の食材って、食材自体がチートだから、別に工夫しなくてもシンプルに食べれば十分美味じゃないかー、と思うのです。
注文しておきながらそんなことを考えてると、着丼!
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昔お姉さんの店員さんが食べ方を教えてくれます

ではいただきます!
ふんむ… このステーキ丼、貝そのものの弾力が思いのほかあるぞ。
塩味も食塩じゃなくて貝自体の塩味かな? ほんのり甘みもあるし。
炒り卵乗せ昆布ご飯が、思いのほかホッキ貝の邪魔をしていなくて、美味しく頂けました。

また、ドライブインっていうシチュエーションが良いですね。
雪がしんしんと降る日に、二重玄関をあけて店内に入ると、ストーブが赤々と燃えていて、ほっと一息。
店内の半分はテーブルがまばらに並べられ、半分は小上がり。
なんてのが私的に理想のドライブインなのです。ここはまさにそれ。


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